ご成人の皆様、おめでとうございます。
遅くなりましたが成人の日を迎えられた皆様へお祝いメッセージを申し上げさせてもらいます。
おっさんの勝手ながらのお祝いなので失礼あらばすんません。
「ようこそ若者よ、素晴らしい大人社会へ、今日という日を境にめでたく大人の仲間入りや、あんましピンとこんわな〜俺も若い頃は、20歳なったら・・・?酒・タバコ・ギャンブル・カッコイイ車〜頭悪いからこんなことぐらいしか思いつかんかった、 周りの大人には、もう成人したんやからちゃんとせなあかんぞ、などなど鬱陶しいくらい責められたな〜、 その度に、エラそうにうるさいな〜お前よりはごっつうなったるわい!と思いながらもなかなか人生なんて上手くいかへんもんや、 まぁええこと楽しいこともようさんあり、それなりには年だけはとっていくもんや、
俺の両親はありがたいことに、20歳になったときに、突然、「おい、お前もう明日から出家せえ!二度とワシの家の式を跨ぐなよ、お前は男やこれから一人でやっていけ、もうそれだけのことはお前に今まで全て叩き込んだ、人の釜の飯食わせてもろうて苦労を学んでこい!連絡も一切せんでええから、お前が死んだらわかる。」
それ以降親父は口も聞かず俺を無視や、決心して家を出る日に母親だけ見送りしてくれて、俺に親父には絶対内緒やで言うて茶封筒くれたから俺は、おっ!さすがオカンは心配しとるんかい、「オカンありがとうな!」 オカンはもう一言「アンタ絶対に喧嘩して人ぶっ殺さんようにだけちゃんとしとってや、警察に捕まるようなことだけはアカンで!」 なんじゃ?ぶっ殺さんようにて?俺そんなに極悪人か?
あとで、電車の中で茶封筒開けたら・・・なに?二千円しか入っとらんやんけ! 「おしんの時代と間違えてんのか?」 十万くらい入ってて大阪で美味いもんと暖かい布団買って余った金で綺麗なオネェちゃんとこでも飲みに行こうかな思ってたのに〜
大阪、初日から梅田駅近くでダンボール拾い、金ないから十三駅まで歩いてたら淀川橋で毎日、警察に職務質問されて、腹減って仕方ないから食パン工場行って「すんませんけど犬飼うてて犬にやる食パンの耳ください。」いうたら、おっさんがカビだらけのパンくれて、カビ生えてないとこ選別して飢えを凌いだな〜よう新聞紙で寝とった〜公園行ったらアウトローの臭い大先輩がぎょうさんおって、残飯に臭い酒くれてなんでも教えてくれた、俺にとってはまさに最初の人生の師匠やったな!
俺の親父は九州の人で10代から10人家族の為に裸一貫で黒部ダム建設に出稼ぎに行かされ稼いだ金を全て故郷の家族に仕送りしとる人間やから、とんでもない超堅物やった、 しょうもない生き方の俺を見るたびに、お前には何クソが足らん!もっと気張らんかい!ド阿呆がっ!ドヤされまくったな〜多分、数万回以上は言われ完全に洗脳されとったからいつもどんな苦しいときも、 このありがたいクソ親父の説法を肝に命じて前に進んでこれたな。
まぁ若者に言いたいことは、 どんなに大人ぶろうがイキがっていようが、今ある自分の存在は、全て親のおかげや、ほんまに自分が人生でしょうもない過ちを犯したとき、困ったときに世間から見放されても、お前を無償の愛で優しく包んでくれるのは母親や!お前を世界中の敵から命張って守ってくれるのは親父だけや!このことは忘れたらあかん。
ほんまにイキがってええのんは全く知らない土地で、誰も頼る者もなく金も住むとこもなく裸一貫でスタートしそれでも産んでくれた親に感謝し親孝行できるようになってからちゃうか?
おっさんもまだまだ偉そうなことは言える立場ちゃうし気張ってる最中やから、
まぁおっさんの勝手ごとやから気にせんと無限の可能性を信じ世間へ羽ばたいてください。 もし、小さいことで悩んだら俺の話を思い出し笑うてください。
ご両親に感謝の気持ちを忘れることなく、 大きく飛躍されることをお祈り申し上げます。